12/19(日)理科実験教室アカデミア 授業レポート!

琉球ニライ大学事務局

2010年12月27日 01:00

12月19日(日)9:30より、理科実験教室アカデミアにて「みんなの科学実験教室~圧力で発火させよう!」が開催されました。朝早い授業にも関わらずお子様連れと、また、大人だけの参加の方もいらっしゃいました。ありがとうございます!



さて、授業のはじめは卵の硬さ実験!普段は、生卵をグーでつぶす、なんてゼッタイやらせてもらえないはず。子どもも大人も、恐る恐るグーで握ってみましたが、意外にも卵は簡単には割れません。最後に挑戦してもらった、大人の男性の参加者の方がグーで握ってみたところ見事に割れて、本物の生卵ということと、卵は意外に強い!ということがわかりました。

その次は、卵の上に乗ってみよう!という実験。いくら卵が硬いといえども、上に乗るのは無理でしょう~という感じの子ども達。でも、たくさんの卵の上に板をおいて、その上に乗ってみると、体重(圧力)が分散されて、大人でも乗れちゃう!ということ。半信半疑でしたが、まずはその土台づくり。卵と板の間に粘土のクッションをつくります。大人も子供も真剣です。





準備ができたら、まずは子ども達から乗ってみます。机と机の間で自分の体を持ち上げて、板の上にそーっと乗ります。すると、乗れた!









卵39個で、子どもも、そして大人の男性(80kg)の人でも乗れちゃいました。それから、卵を約半分の20個に減らしましたが、それでも大人が乗っても大丈夫でした。卵1個あたりに7~8kgまでは耐えられるということ。卵ってすごいな~!

卵に圧力をかける実験の後は、空気の圧力、気圧についてお勉強しました。気圧の話は小さい子には少し難しかったですね。でも、ペットボトルの中に雲をつくる実験にはみんな釘付けでした。まず、ペットボトルの中に空気をたくさんいれて、気圧が上がると熱くなる、というのを体感してもらい、それから、空気を一気に抜くと、気圧が下がり、冷たくなる。そして、ペットボトルの中のアルコールが雲のようになりました。空に浮かぶ雲も同じということ、また、身近にあるもの、たとえば冷蔵庫やエアコンも気圧の変化を利用しているということ。エコ製品の話にも発展して、大人達が釘付けでしたね。





最後の実験は本日のメイン、「圧力発火」です。先ほどの実験で気圧が上がる(高くなる)と、熱くなるということがわかったので、圧力をもっともっと高くすれば、火がつくかも?!という実験をしました。ガラスの筒の一方に栓をして、もう一方からは、栓を押しこむことで、空気を押し込んで、気圧を高くします。子ども達もみんな挑戦しましたがなかなかつきません。

そこで、わたくし、授業コーディネーターの出番です。日ごろ鍛えた二の腕で、瞬発力が大事ということで、栓を力強く、ぎゅっ!と押し込みます。そして5回目くらいで見事発火しました~(拍手・パチパチパチ)。一瞬の出来事でしたが子どもも大人も驚いておりました。この圧力を高くする現象で火をつける、爆発を起こすのが車のエンジンの仕組みと同じということです。身近なところに科学はたくさん活かされているですね。





子ども向けの理科実験教室ではありましたが、子どもだけでなく、大人も楽しんでもらえたと思います。見たり聞いたりするだけでなく、実際に自分で体験することのインパクトの大きさを感じる授業でした。またやりたいな~と思いました。

理科実験教室アカデミアの小口先生ありがとうございました!!

(授業コーディネーター・張本)

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